戦う税理士 小栗のメールマガジン 
「節税することと資産を増やすことは、目的は同じなんです」No.973

皆さん、こんにちは。戦う税理士の小栗です。

来年度の税制改正がそろそろ話題になってきましたが、

私の専門領域である「資産税」の分野では目立った改正はないかもしれません。

また年末が近づくと

「何か効果的な相続税対策はありませんか?」というご質問も増える時期です。

ということで、

今日の「難しくてためになる話を優しく解説」するメルマガは

「節税することと資産を増やすことは、目的は同じなんです」です。

「小栗さん、何を言ってるの?資産を減らせば相続税は減るだろうけど、

資産を増やしちゃったら相続税も増えちゃうじゃないか」

普通はこういった反応です。

でもよく考えてみましょう。

今、資産が1億円あります。

相続税の額は40%の4000万円だとしましょう。

このままでは遺族に6000万円しか残してやれない。

何か説策はないだろうか・・・こう思うのが普通です。

ですが、この一億円をドル建ての終身保険にしてみたらどうでしょうか。

今は米国の金利が高いですから、この手の商品の利回りは4%台です。

それだけでも十分に魅力的ですが、

死亡保障が(年齢によりますが)250%程度のものもあります。

死亡時の資金繰りを見てみましょう。

何もしなかった場合には、相続税4000万円で、ご遺族の手取りは6000万円です。

終身保険に加入をした場合には、資産は2億5000万円に増えていますから相続税も1億円です。

「ほら、倍以上になってるじゃないか!」と叱られそうですが、

手取りを見てみましょう。

2億5000万円から相続税の1億円を差し引くと、残りは1億5000万円です。

つまり手取りも2.5倍になっているということです。

節税をどれだけ頑張っても資産は1億円以上にはなりませんが、

積極的に運用をすることで相続税は増えるかもしれませんが、

残してあげるお金も増やすことができます。

ちょっとした発想の転換ですね。

我々専門家は、資金繰りの観点から考えますから

節税をしても納税資金が不足するようなら、まずは納税資金を増やすことから考えます。

それから節税です。

今の話は日米の金利差があることにより可能になっていた対策です。

これから日本の金利が上がり米国の金利が下がれば効果がどんどんと薄れていってしまいます。

ぜひ、一度は検討してみてください。

低リスクで効果大のおすすめ手法です。

STRグループでは保険のコンサルティングをおこなう専門会社があります。

ご興味のある方は相談してみてください。

法人の保険も個人の保険も見違えるほどすっきりとしますよ。

今回は今話題のネタを取り上げてみました。

では、次回もお楽しみに。

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